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ベンガラは土から取れる成分(酸化鉄)で紅殻、弁柄とも呼ばれ
語源はインドのベンガル地方より伝来したことからそう呼ばれています。
日本の暮らしにも古くから根付いている素材で陶器や漆器、また防虫、
防腐の機能性から家屋のベンガラ塗りとしても使用されてきました。
ラスコーやアルタミラの洞窟壁画にもみられ旧石器時代から使われた
最古の顔料であり古代色です。
経年変化に強く、日光による褪色がないことも特徴で昨今では無害で
あることから天然素材として見直され繊維製品への染色、オーガニック
製品にも使用されるようになりました。
地球上に一番多く存在する「赤色」は酸化鉄といわれています。
人類にとって身近な色であり、土から取れた古代色「ベンガラ」は
大地の色であり日本の暮らしを彩る色なのです。 |
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Q・べんがらってなんですか?
A・べんがらは酸化鉄です。元素記号でいうとFe2O3。鉄が焼かれた酸化物で
いわゆる鉄さびで地球の土壌に含まれる成分です。
Q・べんがらにも色々な色があるのはなぜですか?赤だけではないのですか?
A・べんがらは焼く温度(酸化)によって粒の形が変り色合いが変化します。一般的に
よく知られる赤ベンガラは粒が球体の形(顕微鏡でみると)をしています。黒ベンガラ
は四角、黄ベンガラは針状と形も様々です。焼く(酸化する)ことで形が変化して色合
いが変わるという仕組みです。陶芸でよく酸化、還元という言葉を耳にすると思います
があれも同じ原理で酸素と化合させたり、とばしたりして釉薬の色を変化させています。
いわばべんがらも酸化具合で色を多彩に変化させることが可能ということなのです。
古色の美のべんがらはさらに違う色同士を乳鉢で混ぜ合わせて色を作ります。
焼いて、混ぜて、作る古色の美のべんがらは全部で18色です。
Q・べんがらにはどんな特徴がありますか?
A・酸化鉄であるベンガラはもっとも安定した酸化状態にあるため科学的変化がおこる
ことがありません。というのは酸やアルカリに反応しないため変色や褪色がなくまた
日光(紫外線)にもつよいという特徴があります。木痩せや劣化を防ぎまた防虫効果
から木材保護として、染めでは繊維の日焼けや劣化を防ぐといった役割をしてくれます。
高松塚古墳(7世紀末)の石室に描かれた極彩色の人物象はすべて天然の鉱物で
描かれており中でもベンガラ(酸化鉄)は現在でも変色することなく鮮やかな色合い
を保っていることが耐久性に優れたマテリアルであることを証明してくれています。
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ベンガラ(酸化鉄)は人体にとって優しく無害であることからオーガニック
コットンへの染色も行っています。
オーガニックコットンとは3年以上化学肥料を使っていない畑で堆肥や下
肥を肥料として育てられ、栽培にあたっては除草剤や殺虫剤等の農薬を
使用せず、摘み取りも枯葉剤を使用せず、自然に枯れるのを待って収穫
した綿花です。
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大正紡績との共同開発によるオーガニックコットンべんがら糸の販売も行われており、タオルや衣料として
多くの繊維製品に用いられています。べんがら染めはエコテックスの認証を取得しています。
エコテックスとは・・繊維製品のホルマリン、重金属、発ガン性などの有害物質を規制する国際基準でそれ
をクリアした繊維製品は安全性が実証されています。
オーガニックコットンへの染色に天然染めはないか・・という要望から生まれたベンガラ染めのオーガニック
コットン。安心、安全性から今ではベビー用品や肌着といった製品にも使用されるようになりました。
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